飲食業団体の新年会に配膳ロボット
2023年01月11日
10日(火)、阿蘇市のホテルで「熊本県飲食業生活衛生同業組合」の賀詞交歓会がありました。同団体は県下の飲食業をされている方々の団体で政治的にも大きな力を持っています。飲食の提供者として、いかに安全で安心の食事を提供できるかという事も保健所などと連携を組み勉強会をされています。この日も、保健衛生関係のセミナーの後に、賀詞交歓会が行われました。
驚いたのは、懇親会開会前にデモンストレーションとして配膳ロボットが登場したことです。会場には参加者150人くらいのイスとテーブルが用意されていましたが、その合間を縫うようにしてロボットが後方の位置から最前の位置まで進み、前列に座っておられた阿蘇市長にミネラルウォーターを届けました。
組合としては人手不足が大きな悩みですが、これらをロボットの力でカバーしようと登場したものです。すでに全国チェーンのレストランには、導入されているという事で皆さん興味をもって話を聞いておられました。
「とうとうここまで来たか」と感じました。本来なら飲食業は中小規模が多く、人によるサービスを売り物にするのですが、組合の大会にロボットが登場したということは、街の食堂にも今後ロボットが登場する可能性があるという事です。それがどのような活性化に結びつくかは、まだ分かりませんが大きな変化の兆しには違いありません。
しかも、今年6月には飲食業の全国大会が熊本市で開催されます。全国的にこのようなロボットがPRされればさらに普及は進んで行くことになります。
デジタル時代の到来です。私たち政策に携わる者も、今後の地方における生産性をいかにして引き上げることができるかを真剣に考えなくてはなりません。より実効性の伴う対策が求められます。
改めて身近に迫った働き方改革とデジタルの波を実感させられました。
【写真は飲食業生活衛生同業組合の賀詞交歓会に登場した配膳ロボット】