ブラジルでの日本語教育政策を!
2022年11月22日
21日(月)ブラジルに永住権を持ち、ブラジル日本語センターの名誉理事長として日伯友好に尽力されておられる、私の高校(熊本学園大学付属高校)の大先輩である日下野良武先輩(79)が久々に来日され、最近のブラジル事情を話していただきました。
今回はコロナも一段落したことから、ブラジル日本語センターの篠原一宇相談役と二人で、3年ぶりの帰国となったそうです。
日下野さんが最も心配されているのは、ブラジルでは日本語を学ぼうとする方々は多く、日本語学校が250校、日本語教師が約1200人、そして日本語を学ぶ生徒が約2万人いるけど、コロナ禍で通学が不可能になり、日本語教師が次々に辞めていき、日本語教育の広がりが縮小しているという事でした。
明治から大正にかけて、日本からブラジルへ移住された方々は、大変な努力をされ真面目に働き、ブラジル人に様々なことを教え、日本語も教えてきた結果、今も日系人は尊敬の的になっているという事です。しかし、既に移民1世から数えると、もう5世の時代に入っているということでした。それでも日本人へのリスペクトは変わっていないけれど、中国、韓国の方々がビジネスとしてブラジルを多数訪れ、日本の影が少し薄れているという危機感も伝えていただきました。
何といっても、親日観が最も高い国だけに、日本政府の様々な協力的事業が欲しいと協調されました。
日下野先輩は、熊本の大学を出て、日本とブラジルを往復しながら、ブラジルの永住権を取得してブラジル住まいが既に40年、この間サンパウロ新聞社の専務取締役も務められ、現在も地元の熊本日日新聞に「ブラジル便り」を寄稿されているジャーナリストです。そして昨年までブラジル日本人会が中心になって運営する「ブラジル日本語センター」の理事長を経て、現在は名誉理事長に就任されています。
我が国では2019年に議員立法で「日本語教育推進法」が成立し、日本に在住する外国人と、海外での日本語教育を充実させることとしていますが、世界的なコロナ感染拡大で、海外における日本語教育はなかなか厳しい状況にあるようです。
日本をもっと国際的にしていくために、私たちが英語や中国語を学ぶことと同時に、世界での日本語の普及は欠かせません。
日本に最も親近観を持っている国、ブラジルと更なる友好を促進するための政策が求められます。
この日は、日下野先輩と篠原さんと夕食も伴にし、時期が来たらブラジルを訪れることを約束しました。
【写真は右が日下野先輩、左が篠原一宇さん。議員会館の坂本事務所で】