やはりソフト

2006年08月08日

 熊本も暑いけれど、神戸も暑かったですねえ。しかし、暑さと楽しく付き合うことにしていますので、それほど苦にはなりません。
 高齢社会研究会のメンバーと神戸一帯の有料老人マンションの視察。健常者専用の所もあるし介護付きの所もあります。神戸ですからそれは老人マンションのオンパレードです。入所一時金が億の所から、数千万円までさまざま。海の見える見晴らしのよい所だったり、山の手だったり。また超高級ホテルのようなところもあれば、普通のマンションのような所もあります。
 しかし、高齢者の方の一番の関心事は、最後の最後までどうしてくれるか、というところ。つまり人生の終焉をそこで迎えるのだから、終焉に至るまでの人生ソフトプログラムをどう作ってあるかが最も関心事だったようです。
 広い部屋、豪華な部屋、見晴らしのよい所はお金を出せば手に入る。しかし、やはり、最後は自分をいかに安心させ、充実した人生であった、と結んでくれるかというのが、大切なようです。
 本来なら、永年住み慣れた所で子供、孫たちに囲まれて静かに、人生の最終章を迎える、と言うのが理想的なのでしょうが、さまざまな理由からそれが出来ない、それをしない人たちが、全てをかけてその場所を選ぶんですから、健康、家庭的な温かさ、友人、娯楽、教養などをどう味あわせ、そして組み立てているかが、選択のポイントになっているようでした。
 高齢社会をどう過ごすか。高齢者の方々の選択の幅は広がっています。しかし、これは都会の富裕層の部分が多い。問題は選択が出来ない人、貧困層をどうやって救っていくか、政治の仕事はこちらの方が大切。富裕層の選択は事業家の仕事、と感じました。
 それにしても、これからの高齢社会。確実に階級化していく。それを政治と経済でどう役割を分担していくか。また政治は医療と介護、福祉の分野をどう効率的に組み合わせていくか、ますます難しい課題がのしかかってきそうです。
 明朝の辻立ち7時20分菊陽武蔵丘北、7時40分光の森。