九州はひとつ!九州地方国道整備促進総決起大会

2022年11月08日


 8日(火)午前8時から、東京・永田町のホテルで「九州地方国道整備促進総決起大会」が開かれました。主催は九州の自治体でつくる「九州国道協会」です。会場には九州各地の市町村長130人ほど、そして国会議員も衆参与野党合わせて100人ほどが出席しました。

 合言葉は「九州はひとつ、九州の未来が動き出す、夢が光り出す」です。九州は現在、中九州横断道路や九州横断自動車道など、九州をネットワーク化するために、自動車道を整備中ですがまだまだ道半ばです。

 特に近年、豪雨や地震などの自然災害が激甚化し被害も大きくなっています。しかし、自動車道があったことで、被災地へ迅速に救助に駆け付けられ多くの人命が助かったり、物資が運ばれ生活の利便性が確保されたり、早期の復旧など多くの効果が出ています。それだけ高速道路は必要なのです。
 このため、一般国道と並行する高速道路を整備することでダブルネットワークを築き、一方で中断した路線を連結させるミッシングリンクの解消が求められており、その促進を図るために毎年行う大会です。

 目標とするのはオランダです。オランダは九州とほぼ同じ広さ、20年前は人口もGDPも同じくらいでした。しかし、オランダは主要都市間を高速自動車道で結び、物流や人流の促進を図りました。その結果、人口は九州が1300万人で横ばいなのに対し、オランダは1700万人に達しています。GDPも九州の約43兆円に対してオランダは既に約100兆円です。その原因の一つが高速道路の延長距離の差(九州1700㎞、オランダ2700㎞)とも言われています。このため九州を縦横に、今以上にネットワーク化していかなくてはなりません。

 この日は各議員からも「九州はひとつ」という言葉が聞かれました。九州の7県、日頃は何かと競争することが多く「九州は一つ一つ」と揶揄されますが、この日は国会議員団と自治体の首長さんも含めて一体となりました。

 私の若いころの理想は「九州共和国論」でした。そこまではいかないまでも九州が一大経済圏として自立できる地域にしていきたいものです。

写真は九州国道協会のパンフレット】