地方創生で長野県を視察

2022年10月24日

 24日(月)、自民党の「地方創生実行統合本部」で長野県の地方創生の実情を視察しました。参加したのは林幹雄本部長と事務総長の私、そして宮内秀樹事務局長の3人の衆議院議員です。

 朝8時44分東京駅発の北陸新幹線「はくたか」で出発しました。上水内郡飯綱町では廃校になった小学校を活用して、リンゴで作る食前酒「シールド」の醸造所が入居したり、凸版印刷が入居してシステム開発を行うオフィスがあったり、喫茶室やコワーキングスペースなど様々な取り組みがなされていました。移住者の方々も数多く、これらの施設を運営し、一方でワーケーションの場としても活用されていました。

 善光寺の前にオープンした「ミュゼレストラン善」という地方創生事業を活用したレストランで昼食も取りました。

 上田市では千曲川に架かる千曲川橋梁が令和元年10月の台風19号の増水により落橋し、地元上田電鉄の別所線が不通になったために、私の地元の「南阿蘇鉄道」と同様に上下分離方式(下部の土台を自治体所有にして公共事業で復旧させ、上部の線路を鉄道会社に貸し付ける方式)で事業者や自治体の負担が少ない災害復旧工事が行われ、532日で開通させた現場を上田電鉄の山本修社長から話しを聞く事が出来ました。

 更に東御市にあるワイナリーも視察し、千曲川沿いに広がるブドウ畑とワイン醸造工場、レストランで地方創生だけでなく、農業の振興としても成功している事例を視察しました。ワイン特区として平成20年にスタートしましたが、現在ではワインバレーと言われ、ワインツーリズムコースとなり、移住・定住の促進が図られています。

 過疎化や人口減少が進み、農業の担い手などで悩みが絶えない地方ですが、それぞれの自治体や地域では、ふるさと納税の促進や若者定住のための努力などが懸命に行われていました。

 環境が厳しい程、それを逆手にとって様々なアイデアを生み出し、少しでも地域を活性化させようとする対策が地域全体で行われており、心強い気持ちになりました。
 
 地域の活性化に特効薬はありません。いかに知恵を出し、地道な努力を継続していくかが全てです。この日の視察では成功事例を視察しましたが、これらを参考にして全国の地域がそれぞれの取り組みを継続させ、元気のある地域社会にしていきたいものです。

 地方にとって厳しい時代ですが、皆さんの努力には頭が下がります。
 夕方には東京に帰る強行スケジュールでしたが、十分に地方創生の今後の進め方の参考になりました。

【写真は千曲川橋梁の復興現場。上田電鉄の山本社長から説明を受ける】