深刻農業

2006年07月24日

 久々の辻立ち。植木町でした。辻立ちの後、「話しをしたい」という植木町の方がおられ出かけました。農業の話でした。その方は農業者ではないんですが、いよいよ農業がどん詰まりに来たという話を具体例を挙げてされました。安い農産物、負債の大きさ、補助金の在り方、増える耕作放棄地、後継者が極端にいなくなることから来る集落の崩壊、など当を得たものでした。そして「国土を守り、農村を守るためには収入を補う直接支払いしかない」と言われました。そしてスイスが1992年から導入している事例を取り上げ話され、結局1時間くらい二人で話し込みました。
 事務所に帰るとこれも農家の方が来られており、ひとしきり農業の話です。続くときは同じ話題が続く。
 政府は19年産から担い手中心の農業に切り替えます。専業農家による強い農業を目指します。直接支払いに近い形にもなりますが、ヨーロッパなどが実施している制度とはかなり違います。ヨーロッパは一般型、環境型、社会保障型に分類して支払っています。小規模農家を下支えするためです。日本の農業はそれとは逆の方向に進もうとしています。大丈夫かな、とも思います。特に国会でも質問させてもらいましたが、小規模農家を救済する目的で作られる集落営農法人はなかなか運営が難しいと思います。
 本当ならこの話、国の政策の根幹にかかわるものです。市場中心で自由貿易体制を貫き、半導体関連製品と自動車を輸出産業の武器として国の豊かさを維持し、代償として食料、兵器、航空機などを輸入するのか、それともやや閉鎖的にはなるけれど、食糧自給を高め、農業、自然環境重視に政策の軸をやや移すか、これは国のありかたにかかわる大きな問題です。本来なら自民党の総裁選挙の争点にもして良いようなテーマです。もっとみんなで考えましょう。
 昨日は第5回の「哲友会ボウリング大会」。間違って優勝してしまいました。3ゲーム合計ですが、1ゲーム当たり35点のハンデが上乗せされていたからです。次は優勝はないでしょう。優勝商品は返納しました。
 明朝の辻立ち7時20分西合志、8時合志JT交差点。