高齢社会も金次第?
2006年07月12日
茨城の水戸市に行って今帰ってきたところです。今後の高齢社会、どうあるべきか、と研究をしている同志三人で、ケア付の有料老人ホームや特別養護老人ホームなど数箇所を見てきました。何故水戸市かというと、厚生労働省から、水戸市に今後の高齢社会に備えるための先駆的な取り組みをしているグループがあるので見てみたらどうか、と紹介されたからです。
そこは中核は病院からスタートしています。そして医療法人として老人保健施設、社会福祉法人として、介護士を養成する学校、特別養護老人ホーム、その他のさまざまな施設、そして株式会社として、ケア付の有料老人ホーム、健常者の老人マンションなど多数を運営しているグループです。特に興味があったのは株式会社として運営する、ケア付の有料老人ホームです。
三つのホームを見学させていただきました。どれもホテルを思わせる立派な建物と施設、そして部屋、レストラン、終末の施設でした。素晴らしいものでした。しかし、価格の設定が少しずつ違います。入所時に必要な一時預かり金が350万円、から2500万円まで幅があります。部屋などのグレードが少しずつ違います。一ヶ月の負担金はほぼ20万円とちょっと。
皆さん退職金を一時預かり金に充てたり、持ち家を処分して来られたり、また月々の負担金は年金から差っぴきだったりです。近くに息子娘さんが居られたりして、時折遊びに来られたり、遊びに行ったりという方も多いそうです。以前は東京からの入所者も多かったそうですが、今はほとんど県内だそうです。
東京近郊には一時預かり金1億円、月々の負担30万から50万円の所もあり、結構満室状態だそうです。まさに老後の人生、選択の時代に入りました。特別養護老人ホームに入れれば一時金などなしで、月10万円ほど。これが最低ラインかな。その負担も大変なら在宅介護です。お金があれば青天井。介護をしてもらって高い有料マンションはどれだけでもある、といった様相です。地獄の沙汰も何とか、といいますが、「高齢人生も金次第」の世の中になってきているようです。
しかし、今は厚生年金など20数万もらえるから良いけど、これからの団塊の世代が高齢者になるころは、この年金もどうなるか分からない。不安は益々募ります。金次第だけではいけない面も政策として考えていかなくてはいけない、と感じました。
明朝の辻立ち7時20分西原、8時立野