臨時閣議で辞表の取りまとめ
2021年10月04日
4日(月)午前9時から臨時閣議が開かれ、各閣僚の辞表が取りまとめられ、内閣は総辞職しました。そして菅総理が総辞職に当たっての次のような内容の談話を発表されました。
昨年の9月以来、国民のために働く内閣として多くの課題に対処してきた。最優先の新型コロナとの戦いについては①「医療体制の構築」②「感染防止対策」③「ワクチン接種」を懸命に進めてきた。その結果安心と賑わいのある日常に向けた大きな一歩を踏み出せたのではないかと思う。
カーボンニュートラル、少子化対策、アルプス処理水の安全を確保した上で、風評対策を前提に海洋放出を判断した。福島のお米や野菜の輸入規制撤廃などで成果を出せた。
また孤独・孤立に苦しむ方に手を差し伸べたいとの思いで担当大臣を据え、困難にある方々と行政の懸け橋となるNPOへの支援も拡充した。
日米同盟を基軸にインド太平洋構想の具体化も進んだ。オリンピック・パラリンピックは開催国としての責任を果たし、やり遂げる事が出来た。
この1年で子供や若者、国民の皆様が安心と希望を持てる未来のために、道筋を示す事が出来たのではないかと思っている。
というものでした。特に孤独・孤立対策担当の大臣に触れていただいたことは嬉しい限りでした。
この後、閣議後の最後の記者会見に臨み、この1年間の成果と今後の課題を報告しました。記者団からは一番の思い出や今後やりたいと思っていること、などを聴かれました。「子供の貧困がここまで進んでいたのか、と驚いたこと。一方で地方創生で農業に従事されている女性の方々の活発な意見と地方への思いに感動したこと」などを述べ、一方で「地方の2極化も進んでいる。子供の声が聞こえなくなっている地域、山林が荒れ耕作放棄地が増える一方の地域、そういった地方の問題に取り組んで行きたい」と今後の抱負を語りました。
最後にロビーに幹部の皆さんが並び、送り出しをしてくれました。1年間本当に緊張の連続でした。学ぶべきことが数多くありました。大臣という椅子の責任の重さも痛感しました。私にとっては何物にも代えがたい経験と学習を積ませていただいたと感謝しています。
皆さんありがとうございました。これから更に様々なことを広く深く考え、我が国のために行動していきます。