7回目の孤独・孤立に関するフォーラム

2021年09月28日

28日午後4時から、7回目となる孤独・孤立フォーラムを開催しました。今回は一つのテーマに決めるのではなく「様々な課題への対応」という事でそれぞれ違った活動をされている7つのNPО団体に参加していただきました。「LGBTQ」「依存症」「消費者被害」「難病」「再犯防止」「在留外国人」「ケアラー」の方々に対して支援活動をされている団体です。

 それぞれの団体から5分間のプレゼンテーションをしていただきました。それぞれに様々な苦労があり、皆さん孤独・孤立が原因で苦しんでおられるか、結果として孤独・孤立にならざるを得ない、社会の排他性があるのかのどちらかでした。団体の中には当事者として実際に苦しんで来られた方もいらっしゃって、自らの経験に照らした貴重な意見も聴くことが出来ました。

 「LGBTQでは日本は同調圧力が強くなかなかカミングアウト(公に)できない現状」「女性の依存症は身近な人の継続的な暴力からなる場合が多い」「ネット通販による消費者被害が激増している」「難病の方の就労支援が大切」「犯罪の要因は一つの事でなく複数ある。様々なサポート体制が必要」「外国人の子どもたちが教育の狭間に陥っている」「ケアラーとしての社会体験をキャリアとして認定して行く制度が欲しい」などそれぞれの団体から多様な意見が出されました。改めて、孤独・孤立対策のすそ野の広さを感じました。

 昨日は様々な活動を行っている15のNPO団体に集まって頂き、プラットフォームづくりの話し合いを始めたところです。今日のフォーラムを聴きながら、幅広い分野のNPOなどの中間団体を巻き込んだプラットフォーム組織の必要性を改めて感じました。その運営をどのようにして行くか、政府がどの様に絡んでいくか、など課題は多いのですが、皆さんは、ともすれば社会から取り残される人たちへの支援という重要な活動をされています。昨日、今日と話を聴きながら、社会の狭間に陥る方々への支援を地域ぐるみで、それぞれが関心をもって実践する新たな社会システムが必要であることを痛感しました。