衝撃の菅総理、総裁選不出馬
2021年09月03日
3日(金)は閣議の日でした。通常通りに宿舎を出て午前10時からの閣議に出席しました。閣議は淡々と進みました。そして午前11時から、いつものように私の閣議後の記者会見が始まりました。記者の質問で「先週、菅総理を支持すると言われたが、その気持ちに変わりはないか」と問われ「変わりはない。今の政策の流れを止めないためにも菅総理に継続してもらわなければならない、と強く思っている」と答えました。
その後、孤独・孤立問題やスーパーシティーについての質問が続きました。会見が30分ほど経過した時に、記者から「菅総理の不出馬について・・」という質問が出ました。私は質問の意味が分からず「もう一回言ってください」と催促しました。同時に秘書官からメモが入り、それには「総理が総裁選挙不出馬を表明」と走り書きがしてありました。驚きの一行です。目を凝らしてもう一度読み直しました。その時、記者の質問の意味がやっと理解出来ました。会見の最後頃に各記者に「不出馬」の速報が入って来たのです。
「総理が不出馬を表明されたが、今後どのように考えるか」という質問だったのです。わずか30分間の間に天と地がひっくり返っていました。私は「私が手掛けた行政・政策の継続をしていただく事が大事と述べたように、その気持ちに変わりはない。そのような人を支持したい」と答えました。その他の事についてはあまりにも突然の出来事でしたので「今初めて聞いたので今後の事は改めて考えたい」と述べたように思います。
劇的な展開です。「政治は一寸先は闇」というのはこの事です。その後は様々な情報が入ってきて頭の整理が大変でした。夕方、同志の方々と話しましたが、まだ先が見えない現状で判断が出来るはずもありません。週明けに改めて集まり情報を交換することにしました。
これが政治でしょうか。この日は夜遅くまでメディアから、同僚議員からの電話が相次ぎ意見交換をしたところです。まずは週明けからどのような展開になるか、じっくりと見て、考えて行きます。
ともかく、大臣としての仕事をしっかりと果して行きます。そして総理も「コロナ感染対策に全力を尽くす」と言っておられます。総理のもと、これまで通りに働いて行きます。