第2回孤独・孤立に関するフォーラム
2021年07月01日
1日(木)、2回目となる「孤独・孤立に関するフォーラム」を港区にある政府機関の「三田共用会議所」で開きました。今回のテーマは「生活困窮(食と住を中心として)」です。子ども食堂の主催者やホームレス問題に取り組んでいるNPО、フードバンクの先駆者、居場所づくりに取り組んでいる行政や食を通じた社会貢献をしている企業の6団体に出席していただきました。
政府側からは、厚生労働、農林水産、国土交通各省の副大臣に出席していただき、「孤独・孤立対策担当室」のスタッフが司会進行をはじめとする事務作業に当たりました。
それぞれに現状を報告し意見を提言していただきました。
「血縁にも社会にも頼れない人たちがいる。SOSを出しやすい支援体制をつくらなくてはいけない」
「個人情報保護法などでなかなか実態がつかめない場合がある。行政の縦割りの解消が必要だ」
「食べ物は人を繋げる。週一回は食卓を囲めるよう支援している」
「市民団体、企業、自治体が月一回集まって何が出来るかの話し合いをすべきだ」
「居場所づくりに食の存在は大きい。同時に多様な世代型の子ども食堂も大切だ」
「食べ物の力は、おなかを満たすだけでなく前向きな気持ちを生み出す」
などの意見や報告が次々と出されました。政府側の3副大臣からも現在の各省の政策とこれからの意気込み、を述べて頂きました。
今回は時間をたっぷりとっていましたので、報告の後、自由討議に移り、もう一歩踏み込んだ意見交換が出来ました。
その中では、「社会福祉法に規定された支援会議を活用し、個人情報の問題を解消している」といった意見を踏まえた取組の紹介もありました。
最後に私が締めの挨拶をしました。それぞれに出された意見や報告に感想を述べながら、二宮尊徳の言葉を引用して「身命の長養は衣食住の三つにあり、と尊徳は述べている。衣食住は人の暮らしに欠かせないが、本日の話を聴き支援の手を広げて行くことが重要であると改めて感じた。しっかり心にとどめ政策立案に向け取り組んでいく」と述べました。
現場の意見をこれからも聴いていきます。さらに踏み込んだ意見や提言を聞くことが出来ると確信しています。次回が待たれます。