3・11大震災10周年追悼式

2021年03月11日

 3・11。「東日本大震災10周年追悼式」が天皇皇后両陛下ご臨席のもと、東京半蔵門の国立劇場で午後2時半から開催されました。主催は政府です。加藤官房長官が開会を宣言し、天皇皇后両陛下の案内役は小此木防災担当大臣です。

 主催者を代表して菅総理が追悼の言葉を述べた後、天皇陛下がお言葉を述べられました。お言葉からは、深い思いを感じました。その後、衆参両院議長、最高裁判所長官の三権の長がそれぞれに追悼の言葉を述べました。

 遺族代表は岩手県、宮城県、福島県のそれぞれの代表と遺族全体を代表しての挨拶の4人が立たれました。宮城県代表は中学生の方で被災したときは幼稚園の年長さん、小学校への入学を心待ちにしていた時の地震、津波の被災だったそうです。恐怖の思い出を語ってくれましたが、このように中学生が幼稚園の時のことを語ると、10年の月日というのを実感します。しかし、津波や原発建屋の爆発は、私たちには昨日の事ように鮮明によみがえって来ます。岩手県の方が述べられていましたが「長いようで短い10年だった」というのが偽らざる国民全体の印象でしょう。

 死者1万5900人、今なお行方が分からない人2525人。そして故郷に帰れない人がまだまだまだ多くいらっしゃいます。決して「あの時のこと」を忘れてはいけない、と改めて思います。

 この日は委員会もありませんでした。全ての建物に半旗が掲げられ、お亡くなりになった方々を追悼し、地域の復興を決意し、未来に備える一日でした。

 365日の中で大変大事な日です。