政治の空白
2006年06月06日
またマスコミの「馬に食わせるような量の報道」が始まりました。テレビをつけると「村上ファンドの村上世彰(むらかみよしあき)氏逮捕と会見の映像」、「秋田の小学一年生殺害の女性逮捕」そして「区営の公団住宅のエレベーター事故による高校生死亡」。話題に事欠きません。マスコミというのは本当に待っているといろんな事件、事故が起きて、それで飯が食えるのだ、と感じます。しかしそれも、あと一週間もすると、ワールドカップサッカー一色になるのでしょう。世の中の流れの速さ、そしてみんなが当事者でないことの無関心さ、興味本位さ、を感じます。しょせん、当事者以外から見る事件、事故はこんなものかも知れません。
それにしても、記者たちが村上世彰氏にぶら下がって、マイクを突きつけ正義の味方よろしく質問と言うより、見せしめの言葉を発するところなどは、あまりみっともいいものではありません。俺も、正義の記者として以前あんなことをやっていたのかと思うと、それはそれで商売だから仕方ないけれど、再びあの世界に戻ろうとは思いません。
この間、問題なのは、政治、国会が全く動いていない、ということです。結局、教育基本法案も謀諜法案も国民投票法案もそのまま。小泉さんも郵政民営化のあとは、抜け殻のようになって、「やる気無し」のように見えます。サッミットで世界の小泉をいかに演出するか考えておられるのではないだろうか。最後までしっかりと法案に取り組んで欲しい。その過程で後継者が絞られていき、国民に次の国の運営についてある程度の選択権があるような、ことになればと思うんですが。難しいーカ・ナ?
明朝の辻立ち7時半、植木町。