国境意識
2006年04月25日
竹島を巡り韓国と激しい攻防がありました。韓国側は日本の、海域調査に対して異常と思えるほどの、反発を示しました。しかし、韓国が異常ではない。日本が異常だと思います。どこの国でも国境は生命線です。その国を挙げて自らの国境を守るのは、国家としての当然の責務です。その責務をこれまでうやむやにしてきた、事なかれで来たこと自体が、責任回避です。それは、官僚に国家のことを任せっぱなしだったからではないでしょうか。
「島」の大切さをこの機会に国民全体で考えなくてはいけないと思います。領土以外に、領土から海に12海里(1キロは約1・8キロ)伸びたところが領海。ここまでは純然たる国境です。そして、領海を含めて200海里以内に「排他的経済水域」と言う、その国の権利が設定されます。海底資源の調査や採掘の権利を与えられている水域です。尖閣諸島、竹島、沖ノ鳥島、南鳥島など、東シナ海や太平洋にぽつんと浮かんでいる日本の領土ですが、その周囲200海里(370キロ)は日本がさまざまな水産資源や、海底資源を取る権利を持つ海域です。日本の国土は小さいけれど、排他的経済水域を含めるとその広さは、世界で6位と言われています。この広大な言わば国境になんと今まで無関心だったんでしょう。
それを考えると、韓国は必死になって自分の領土、領海を守ろうとしている。かつて日本から、みなま、を占領されたり、秀吉によって攻められたり、明治期に植民地化されたりした歴史を見れば、神経質になりこちらから見ればヒステリックに思えるような対応をすることは、ある意味では国家としては当然です。日本もそれに負けないくらいの国境意識は持つべきと思います。
マスコミはすぐ次の話題に行きますので、今回に竹島海域調査問題は忘れられがちです。しかし今回を機に、もう一度、小中学生も含めて、日本の国土、領海、排他的経済水域について国民全体が認識するような学習の機会をつくるべきと考えますがどうでしょうか。
明朝の辻立ち7時30分小国、8時南小国