幹事長の一言は凄い!
2019年05月23日
昨日は私が委員長を務める、自民党文部科学部会の中にある「高等専門学校小委員会」を開きました。これまで17回開催し、今年度もヒアリングや先日の福島高専視察などを実施し、いよいよ来年の予算要求に向けて、提言書を書くために、提言案について最終的に話し合うということで開催したものです。
最終的な詰めですので、最高顧問の二階自民党幹事長にも出席していただきました。二階幹事長が出席されたからでしょうか、普通だったら出席しない文部科学省の事務次官も出席しました。
通常、幹事長は冒頭のあいさつをして、そのまま退席なのですが、昨日は最後までいらっしゃいました。報告書案について様々な意見が出て、私たちが作成した原案に、修正する部分や付け足す箇所が出て来ましたので、「皆さんから出た意見を参考にもう一度修文するので、あとは委員長にご一任頂きたい」ということで終了の予定だったんですが、最後まで議論を聴いておられた幹事長に発言を求めたところ、「このような報告書では甘い」という事を言われました。
高等専門学校は、我が国が高度経済成長に乗るため、高度な人材の育成が必要ということで、昭和30年代に一斉に設立されたものですが、「あの時、国の将来を考えて、みんな使命感に燃えてワクワクしていたことを思い出してほしい。あれから60年たってすべての高専が老朽化しているというが、あのワクワク感を持って、老朽化の改築を10年かけてやるのではなく、3年間で全てを改築するくらいの気持ちでやれ」と言われ、「高専はこれからの国の人材育成のカギを握る。もっと大掛かりな組織で今後の在り方も検討せよ」という意味のことを発言されました。
さあそれからが大変です。みんなが一斉に「そうだ」という発言になり、事務次官をはじめ文部科学省の役人たちもてんてこ舞い、になりました。
結局再度提言書を検討し、もっと力強いものにしよう、ということになり来週にもう一度開くことになりました。
やはり自民党幹事長の発言や存在というものは大きいものです。事務次官が小委員会に出席するということも異例ですが、幹事長の一言でカツが入り、もう一度練り直すことになるとは、私も予想外の展開でした。しかしこれでみんな、高専への取り組みに元気が出て来ます。当然予算にもいい影響を与えることでしょう。予算をできるだけ増やさなくてはならない私としては、幹事長に助けられました。