豚コレラで夜も眠れぬ養豚農家

2019年04月25日

 昨日は養豚農業振興議員連盟が四ツ谷のビルで開かれました。私は副会長を仰せつかっていますので出席しました。いま、豚コレラが発生している岐阜、愛知県の養豚農家を中心に皆さん集まられました。
 「もっと徹底した予防ができないのか」「豚コレラワクチンを接種してほしい」「豚コレラ発生農家に対しては経営が再開できるよう予算措置をしっかりお願いしたい」など生産農家から切実な意見が出ました。
 豚コレラの発生は18軒の農場に及んでいます。発生と同時に、当該農場の豚は全て殺処分されます。それでもイノシシを媒介として発生がまだ止まりません。そのために現在、豚コレラに感染していない、まだ出荷前の豚も早期出荷して豚舎を空にする対策が進められています。農家にとっては毎日が戦々恐々で眠れません。
 「ワクチン接種」については、十数年前に熊本で豚コレラが発生し、その後さまざまな対策を実行しながら、豚コレラを撲滅して我が国も、非汚染国になり豚肉の輸出ができるようになりました。もしワクチン接種国になると再び豚コレラ汚染国に指定され、豚肉の輸出が出来なくなります。このため農林水産省は、ぎりぎりまでワクチン接種は避け、飼養管理を徹底させることで何としても切り抜けようとしているところです。
 これ以上発生がないように全勢力を使って防いでいくことを、生産農家の皆さんに約束したところです。更なる対策とそのための財源確保に努めていきます。