合併の後
2006年04月03日
市町村合併に伴う市町村長選挙が各地で実施されています。しかし、実際に首長になった方は本当に大変と思います。合併すると地域が良くなると思い、みんな合併に走りました。しかし、本当はこれ以上悪くならないために合併したんです。この財政事情で思い切ったことは何も出来ない。しかし、住民の期待は高い。さらに、合併する前の政争がもっとスケールを大きくして入って来ますので、議会もうまく動かないと言うケースはどこにでも見受けられます。
公約は派手にうちあげた。しかしなにもできない、ということになりかねません。昭和30年代の大合併がそうだったと思います。合併に伴う政争の収拾に多くのエネルギーを費やしたと思います。また、企業の合併もそうです。育ちや、経営方針が違う企業が一緒になって、うまくいくまで暫くかかります。それでも、出来るだけ早く、軌道に乗せるのが首長の役目。30年代の合併や、企業の合併で短期間にうまく軌道に乗せた所をもう一度探して、参考にすべきではないでしょうか。
合併--言うは易し、実現させるのは難しく、軌道に乗せるのはもっと難しい様です。首長の手腕、議会、市町村民の方々の意識が試されます。