税制、予算など最後の追い込み

2018年12月04日

 昨日の自民党税制調査会は、〇×審議と言って、これまで通りに継続する税は〇、今年度で制度を打ち切る税については×をつける最大の論戦の場でした。
 例えばゴルフプレーに課せられているゴルフ利用税については、市町村などの自治体の収入になる地方税です。このため市町村派はゴルフ場につながる道路整備や芝への農薬散布などによる近隣森林などへの環境対策などで市町村が責任を持って対策をしなくてはなりませんので、利用税を残してほしい、と主張しますし、ゴルフをスポーツとしてとらえるスポーツ派やゴルフプレーを少しでも安くしたいグループは廃止を主張します。
 私は地方税派で自治体の財源を確保する立場ですので、継続を主張しました。両者激しい論戦が続き、結局はこれまで通りにゴルフ利用税は継続されることになりました。
 このような税の項目がいくつかあり、朝の9時から、夕方の6時まで大議論でした。〇×が一通り終わりましたので、最後は政治的にどう判断するかの税を残すのみです。
 これも、来年の消費税引き上げで大型消費財である自動車の売れ行きが落ちるといけませんので、自動車業界は自動車保有税の大幅減税を主張しています。しかし県や市町村は、道路を維持管理するのに多額の予算を必要とします。道路を傷めるのはやはり自動車です。このため自動車関連税で県や市町村に落ちる地方税が減少すれば、県道や市町村道の維持が難しくなりますので、大幅減税を小幅にしてもらうか、代わりの税源を探してもらわなくてはならないのです。非常に政治的な判断が必要ですので、重要政治課題「◯政」として残してあります。この論議が次の山場です。
 いよいよ税制も追い込み。同時に来年度の予算や今年度の2次補正予算案の絞り込みも、これから佳境に入ります。