代表質問、外国人受け入れが最大のテーマ
2018年10月30日
今国会の予算関連で一番大きなものは、中国・四国の豪雨や大阪北部地震、台風21号被害と、北海道胆振東部地震被害の補正予算案ですが、法案での最大のテーマは「外国人受け入れ問題」です。
昨日の代表質問でも各政党が取り上げました。欧米で移民問題が国家で最大のテーマになっている現在、将来を見たときは我が国にとっても大事な課題です。アジアの国々にも何年か遅れて、移民問題を考える時代がやってきたと言えます。
我が国はこれまでは豊富な労働力や日本という島国の特徴からこの問題を深く考える必要はありませんでした。
しかし生産人口が減る、高齢化が急速に進む中で、大きくなった経済を維持し、また国際競争を乗り切るためには外国人労働者に頼らなければならない時代になっています。外国の方々との共生は、日本の国民が一番不得手と言われてきたことですので、国民一人一人の考え方としても大きな節目に立っていると言っていいと思います。
避けてはいけない。外国人を受け入れながら乗り越えていかなくてはならないと思います。変にナショナリズムだけを振りかざしても、進展はありません。次のステップをどう考えるかです。
先週の金曜日に県北の農家の方々との意見交換会で、「果樹の選果場で働いているおばちゃんたちはもう80代の方々ばかり。一日立っての作業はとてもじゃないけどできない。やはり若い労働力が欲しい。しかし地域にはそのような人たちはいない」という悲痛な声が上がっていました。
単に外国から労働者を雇い入れるというだけでなく、中山間地で外国の研修生を、地域のエネルギーに変えて共生により、地方をどう活性化していくか、を考えなければ我が国に中山間地や過疎地は衰退していくばかりです。