自民党の部会長決め

2018年10月12日

 昨日は自民党本部で政務調査会長代理の会合が開かれ、自民党各部会の部会長決め、がありました。自民党の部会長は大変な重責です。政策や法案はこの部会で否決されたり、修正が加えられたり、採択されたりします。また税制論議の時は、部会長が担当の省庁にとって悪税と思われるものは役人に代わって体を張って拒否しなくてはいけないし、念願の税の新設などの時は他の部会長を説得して導入を図らなくてはなりません。
 例えば森林環境税の時は農林部会長は全力でその創設の価値をプレゼンしなくてはなりません。自動車税に関しては経済産業部会長ができるだけ消費者に負担がかからないように、税の引き下げを主張しなくてはなりません。
 このため今回から部会長は当選回数が5期もしくは4期と就任条件を引き上げ、部会にさらに重みをもたせることになりました。
 部会長を決めるに当たっては、事前に有資格者に第1から第3希望まで聞いてあります。それに沿って、決めて行く訳ですが、人気の部会、例えば厚生労働部会などは、希望者が複数になります。
 そこで各派閥から出ている政調会長代理の出番となります。自分の派閥の議員を希望どおりに部会長にさせるというのが派閥から出ている代理の使命ですので、激しい「椅子取り合戦」になります。
 こうして昨日は約1時間強の話し合いで14の部会長ポストが決まりました。ちなみに厚生労働部会は、3人の希望がありましたが、無派閥の小泉進次郎さんで決まりました。
 来週、自民党の最終決定機関である総務会に諮って正式に決まることになります。そのあと今度は政調会で部会長代理と、副部会長を決めていきます。人事の週が続きます。