西日本を中心とした豪雨被害

2018年07月10日

 中国、四国地方を中心とした豪雨の死者、行方不明者は200人を超し、最悪の災害となりました。気象庁はこれまでに経験しなかった豪雨と何度も警告をしていましたが、それを受け止める方はそれほどの危機感を共有し得なかったことが今回のような大きな犠牲者を出すことにつながったのかもしれません。
 近年は集中豪雨の雨量がとにかく凄まじい。1時間の雨量が100ミリを超えることが時々起きるようになりました。そして増水の時間が早い。上流で降った雨がたちどころに、下流域に流れ込んできます。そして堤防が決壊するケースが増え、町が一瞬にして洪水に飲み見込まれます。さらにがけ地の崩壊で山裾の家屋が土砂崩れに埋まってしまうケースも増えました。
 今回の災害はいろいろと、近年の地域社会の変化からくる災害現象を表していますので細かな分析が必要です。町のつくりや住宅密集地、一方で山裾の集落の在り方、それに堤防決壊と一気の洪水がなぜこのように起きるのか、など。予報や避難の在り方、河川改修、町の住宅の防災体制、昔からの集落の急傾斜対策などそれぞれに原因を探っていかなくてはなりません。また一つ自然災害が大きな宿題を与えました。
 私は今回の「自民党平成30年7月非常災害対策本部」の事務局次長を仰せつかりました。本部長は二階俊博幹事長です。今日から原因究明に入り、復旧対策も話し合います。
 7月5日木曜日の自民亭の夜の懇談会を一部のテレビ局が非難していますが、あの時は警報こそ出ていたものの、それほどの切迫感はありませんでした。それよりオウム真理教の麻原彰晃らの死刑執行に関心が集まっていました。危機感が足りないと言われればそれまでですが、ここは竹下亘総務会長が言われたように「批判は甘んじて受ける。今後の対応に万全を尽くす」以外にありません。