大阪北部地震の教訓
2018年06月19日
昨日朝の大阪北部地域で起きた地震は、2年前の熊本地震の恐怖感を思い起こしました。今回は都市部の地震ですので都市ならではの被害が出ました。
自民党はさっそく対策本部を設け、午後2時半から自民党災害対策特別委員会と国土強靭化推進本部の合同会議を開きました。私が事務局長ですので司会進行を務めました。
大阪府の議員から「高速道路をなぜあんなに早く閉鎖するんだ。高速道路はほとんど傷んでいないにもかかわらず、最初に閉鎖して最後に開通させる。一般道に車が下りてきて大渋滞になっている」
「水道管が老朽化している。あれほど多くの破裂が起き、水道水が噴出すれば被害を増大させる」
「ブロック塀が倒れて小学生がなくなった。痛ましい。鉄筋は入っていたのか。安全を確保しなくてはならない通学路がなぜあんなに危険な通学路になっているのか」
「通信が全く通じなくなった。あれほどのことで空港にも、公共施設にも携帯が通じない。非常時の回線は用意しているのか」
など次々に都市部らしい意見が出ました。いずれももっともな意見でした。高速道路は、「万が一事故が起きた場合を考えている」と国は答弁しましたが、「なにも100㌔のスピードで走らなくてもいい。先導車を用意して40キロくらいで通せばいいではないか」、また「水道管の老朽化の改善率は38%です」と政府が答えると、「早急に予算化しなくてはならない」など要望が相次ぎました。
都市部の地震はやはり、交通と通信の混乱が一番の課題です。今後東京を中心にいつ首都直下型地震が起きるか分かりません。その時の混乱回避のためにも今回の大阪北部地震での教訓を生かさなくてはなりません。国土強靭化はまだまだ課題を残しています。