加計学園問題で新たな文書だが・・・
2018年05月22日
加計学園問題で新たな文書が愛媛県から提出され、安倍総理が2015年2月に加計孝太郎理事長と面談して獣医学部の計画を聞いていた、それに対して安倍総理が「その考えはいいね」と応じていた、と報道されました。これは安倍総理が国会で「学園の新設計画を知ったのは2017年1月20日」との答弁と矛盾する、改めて説明が求められる、とマスコミは一斉に報じています。野党はこの点を追求するでしょうし、今日からの国会に大きな影響を与えそうです。
またか、と正直うんざり、です。次々新しい文書や証言が出て、総理や官僚の答弁との矛盾を追求する、そのパターンがもう1年以上も続いています。そこから生まれるものは何だろうか、とも思います。安倍総理が責任を取って辞めればいいのか。野党は留飲を下げるでしょうが、果たしてそれが我が国の前進になるのか、疑問です。
一方、これまでの答弁も、ごまかし答弁であると、素人でも分かる。「記憶に関する限りその事実はない」などはぐらかした答えが多いし、国民は嘘だと誰もが知っている。また安倍総理においても、加計孝太郎氏との人間関係は古く、何らかのやり取りがあっても不思議ではないし、学園の計画も一定程度知っておられた、とも思う。だからその通りに答えてどこが悪いのだろうか、とも思います。
加計学園が愛媛県今治市に獣医学部を新設する計画を立てる、現在の仕組みではなかなか認可が下りないので、特区にして認可する。そこに学生も集まる、地元自治体にとっても歓迎であり、獣医学会においても新たな展開になってくると、良いことずくめになります。実際に入学試験に多くの学生が集まった。もし、不利益を被ったとすれば、同じように獣医学部を申請していた京都産業大学が公平に扱われたかどうかという問題ですが、これはまた別の対処の仕方があると思います。
だから何ら都合が悪かったり不正が横行したりする、という問題ではない。答える方も堂々と正直に言えばいいのにと思うけど、それを言ってしまっちゃおしまいなのでしょうか。どうも一連の繰り返しが解せません。
「臭いものにはフタを」とは言わないが、このまま綱引きが続いて、果たして最後に何が生まれるのか。いったん断ち切って、もっと大切な問題に取り組む方法はないのか、隔靴掻痒【かっかそうよう】が続きます。