派閥の事務総長は忙しい
2017年08月10日
先の内閣改造のときに、石原派の事務総長を命じられました。14人という最小派閥の事務総長になります。しかし、小なりと言えども各派閥との意見交換や事務総長会議などの時には出席しなくてはなりません。
しかし、改めて難しいと思ったのは、今回の内閣改造に伴って変わる国会の委員会の構成や自民党内の人事です。特に自民党内の人事では、各省庁の予算や法律を審議する党の部会がありますが、その部会長や部会長代理は与党ですので当然一定の力を持ってきます。このため各派閥とも部会長、部会長代理のポスト取りに動きます。そのポストに自派閥からどれだけを送り込めるかは、事務総長の手腕にかかってきます。
特に部会長は4,3期生、部会長代理は3,2期生という制約があります。また国会の方も委員長ポストや筆頭理事ポスト、特別委員長ポストなどで各派閥がポジション争いをします。こちらも担当の責任者は事務総長です。
他派閥とのポスト争いと同時に、派閥内に同期生がいますので、ギリギリの争いになったときどちらを優先させるか、など難しい問題も出てきます。常に派閥の会長や自派閥の事務総長経験者のベテラン議員に相談しながら決めなくてはなりません。
今週から来週始めにかけてがピークです。若手議員にとってはまさにこれからやりたい分野の登竜門になる訳ですので重要です。今日もその作業に追われ、一方で派閥の定例会もありますので昨日、初盆回りを切り上げて上京しました。
わずか14人の派閥でこのくらいの難しさ、忙しさですから、100人近くいる派閥、50人前後いる派閥の事務総長はそれは大変なことだと思います。人事は本当に難しい。