タバコ禁煙、極論は横暴

2017年05月16日

 昨日は、タバコの禁煙、分煙を巡って今後の法案提出を論議する自民党の厚生労働部会が開催されました。塩崎厚生労働大臣をはじめ厚生労働省幹部も出席、禁煙派と分煙派でまた激しいやり取りがありました。
 昨日は、先に禁煙派、分煙派の幹部が政調会長の下に集まり今後のことについて方向性を協議した結果が報告され、厚生労働省の案ではなく、今後自民党としての案を作り、その案を厚生労働省の法案の中に反映させたい。そのための賛同をいただきたい、という趣旨を政調会長代理が報告し、出席者にスタートに当たっての今後の手法としての同意を求めました。
 私たち分煙派は当然のこととして賛成しました。しかし禁煙派の急進的な方々は、最初の厚生労働省案で行くべきとして、頑として譲らず、結局再度自民党の部会を開催することになりなりました。
 急進派の人たちの意見を聞いていると、論議も何もあったものではありません。「タバコは健康に悪い。オリンピックもある。外国人も多数来日する中で禁煙国家をつくらなくてはならない。今日本の禁煙環境は世界の最低クラスである」という一点張りです。
 私たちは、「これまでの歩みもある。一気に禁煙にすることが飲食店やタバコ農家や販売店、また喫煙者やタバコに関連する職業についている方々にどれだけの不安を与えるか分からない。禁煙部分を徐々に進めて行き最終的に分煙を含む、健康国家をつくっていけばいい。そのための第一歩を踏み出そう」という考え方です。
 禁煙派の急進的な人たちの意見を聞いていると、自分の考えていること以外は全て悪という断定の仕方で、論議も政治もありません。今後更に論戦が進むでしょうが、0か100かの手法では政治は進まない、民主主義でもないと思います。
 緩やかな分煙もしくは禁煙を目指していきます。