参議院予算委員会の状態何かがおかしい
2017年03月14日
昨日は先輩の会社の創立70周年でしたので、自民党の国会対策委員会を同僚議員に代わってもらい、昼は金曜日に開いた「春の集い」パーティーのお礼回り、夕方は70周年記念式典に乾杯の音頭を取るために出席し、最終便で上京しました。
熊本で、参議院予算委員会の中継を見て、夜はニュースを見ていましたが、委員会のあり方が何か腑に落ちません。
大阪の「森友学園問題」ですが、野党の質問者が、安倍総理や稲田防衛大臣を追及する。すると後ろに陣取っている野党の委員以外の応援団の皆さんが一斉に野次を飛ばしはやし立てる。そしてまた尋問的な質問をする。それを何回も何回もワイドショーで放映する、その繰り返しです。
「森友学園」の問題もいくつか論点があります。一つは格段に安い価格で国有地を手に入れたこと。そして虚偽の申請や不透明な小学校開設計画、更に安倍総理夫人の名誉校長問題、それに「教育勅語」をはじめとする戦前の復古調教育内容、更に安倍総理が籠池前理事長と面識があるかどうか、そして稲田防衛大臣が顧問弁護士をしていたか、などです。これらがごっちゃになって取り上げられ、全てが悪というような印象付けになっています。
整理をしなければ本来の本質論には入れません。最も重要なものは土地取引です、そして小学校開設に当って虚偽の申請があったのか、その次は教育勅語をもとに園児にあのような運動会での宣誓をさせるか、という教育上の問題ではないでしょうか。安倍総理夫人や総理の付き合い方、稲田大臣の顧問弁護士などはそれ自体が問題ではなく、もし国有地の払い下げに関与していたら、と言う仮定の問題です。
籠池理事長は私の感覚でも、特異な思想の持ち主と思うのですが、そこに悪の印象の全てが繋がって来ています。よくよく分析をしていかなくては、勢いや一部メディアに流されて大衆裁判になってしまう危険性があります。
韓国の朴クネ大統領が弾劾されたのも、その気配がないとは言えません。国外から見ていると冷静な判断がもっと必要と思えるのですが、国内の渦中に巻き込まれてしまうと物事の本質論が見えなくなっていくようです。後でさまざまな反省が出てくることになります。今後は冷静に、物事の本質は何かを考えなくてはならないと思います。