牛乳の流通政策は難しい
2017年02月09日
牛乳の流通について連日論議しています。昨日は生乳を集めてメーカーなどに渡している「指定団体」に集まってもらい意見を聴きました。
生乳は現在原則として全量を指定された団体に集めます。それによって腐りやすい生乳の需給調整をしているのです。もしそれがいやなら自分で売り先を探して出荷しなくてはなりません。
今回は規制改革推進会議から全量を出荷しなくてはならないという、原則規定をはずし、生産者の出荷先の選択を広めるべき、という提言が出ました。それに添った形で法改正案を検討しているのですが、当然現在の指定団体からは反対の声が上がっています。自由にすると「需給調整が出来なくなる」のと、「夏場牛乳が高い時だけ指定団体以外に出荷して、冬牛乳が売れない時に指定団体に持ってくる生産者が現れ、いいとこ取りだけしてしまう」という反発です。
昨日も「これまでのように全量出荷してもらわなくては困る」というものでした。
今後需給調整が働くようにして、一方で良いとこ取りでなく、安定した出荷をしてもらうためにどうするか、更に今日も論議が続きます。
難しい作業です。