TPP論議は大詰め
2016年11月01日
昨日も午前9時から午後5時までTPP特別委員会でした。しかし論議はかなり煮詰まってきました。野党の皆さんも手を変え品を変え色々な質問をされています。
「米の輸入米の問題」「豚肉・牛肉の関税問題」「食の安全性」、そして「知的財産や著作権の保護問題」。ほぼこれらに集約されます。
米についてはSBS方式といわれるお弁当屋さんなど向けに輸入される米の枠が17・84万トンあるのですが、この価格が国産米の価格を引き下げる恐れがあるというのが野党の主張です。しかし国産米は700万トン強国内に出回ります。量にしてわずか2・5㌫ちょっとの輸入米が国産米の価格を握るなどということはありません。牛肉・豚肉については徐々に関税が下がっていきますが、これは国内対策でカバーできます。しかも中国をはじめ肉の消費は増大しています。日本を素通りして他国に向かう可能性大です。食の安全性は原産地表示などを充実させることによって、消費者の皆さんに十分な情報と選択権を与えることが大切です。
それぞれの問題に対して今後の対策も含めて対処していけば、日本人の知恵と努力を持ってすれば乗り切れる、そのような考えになって来ました。
これから私たちがしなくてはならないのは、その後の検証と国内対策をしっかりとやり予算をつけていくということ、そして何より後継者がしっかりと育つ農林業や中小企業をつくり上げることです。
今日もTPP特別委員会は9時から開かれます。どの様な論戦が展開されるか、しっかりと臨みます。