生乳問題で群馬・栃木視察
2016年10月07日
昨日は日帰りで、生乳の流通問題視察のため群馬と栃木に行って来ました。先の北海道視察に続き、今回は「都府県」の酪農事情視察と、最大の課題である、生乳を取り扱う「指定団体」と、そうでない民間の「MMJ」という流通会社の双方の意見を聴くためです。
指定団体と民間の流通企業双方の意見を聴きましたがその主張には相当の開きがありました。指定団体は生乳を安定的にしかもどの様な規模の酪農家も山間僻地の酪農家も全ての生乳を取り扱うことを主眼にしているため、色々なコストをプール制にして、乳代などを平等に酪農家に配分している公的団体です。一方、民間流通会社はそれに不満を持つ酪農家の生乳を取り扱い、少しでも生産者の要望に沿って高い価格で買い取ろうという企業です。
指定団体が「安定と平等」を訴えれば、民間企業は「競争と生産者の選択肢」を主張します。この異なった考え方を今後更に掘り下げて、自民党として提言書を作成していかなくてはなりません。11月初旬まで。これから連日の意見交換や更なるヒアリングが続きます。
生産者の立場、消費者の立場双方を考えながら、美味しく、栄養価の高い安全な飲用乳や乳製品をいかに安定的に供給でき、しかも酪農家の所得を引き上げることが出来るのかを基本に考え方をまとめて行きます。険しい道のりです。