北海道の台風被害想像以上
2016年09月13日
先週の8・9日木・金曜日に自民党幹事長室で北海道台風被害の実態調査に行って来ました。北海道を襲った台風は7号、11号、そして9号です。北海道に台風が上陸するのが珍しいのですが3連発の台風上陸というのは過去にもなかったことです。
帯広空港に降りて十勝平野を中心に被害地域を見てきましたが、私たちが想像する以上に壊滅的な被害でした。特に北海道の河川は私たちの白川や菊池川と違って、ゆったりと流れ堤防らしいものがありません。それもそのはず、これまで台風や梅雨による洪水というのがほとんどなかったんですから。
ところが今回は、洪水が発生して、土塁が破れ、たまねぎや大豆、ニンジン、ビートといった北海道の主要農作物を根こそぎ洗い流していました。その広さたるや100ヘクタール規模で九州とはスケールが違います。更に畑には無数の石や砂利がつもり、表土は削られていましたのでこれからの畑としての活用が容易ではない状態です。そして北海道は単作地帯で4つの作物を区画に分けて輪作体系で作付けしています。その全てが一度に流されたわけですので生活基盤となる収入がなくなったことになり、農家の方々も途方に暮れておられました。
また各地でJR北海道の鉄橋や河川にかかる橋梁が崩落していました。それはやはり橋梁や鉄橋の付け根に当たる堤防となる土塁が削られての崩落でした。JR北海道は赤字路線ですので今後の復旧はままならないと思います。河川の改修にしても、九州のように短い区間の築堤に収まりませんのでこれからの計画をどのようにしていくか難しいところです。
私たちの熊本地震も復旧はこれからで大変ですが、北海道もかなりの期間が必要になります。しかし私たちの先人はこれらを乗り越えてきました。我々も永い道のりですが諦めず、強い意識を持って地域の再生に向かいます。