お酒を不当に安く売ることが禁止されます

2016年06月07日

 お酒のディスカウントストアーが、原価以下の価格でお酒を販売するケースが後をたちません。お酒は庶民の嗜好品的性格が強いので安いに越したことはありませんが、原価以下で販売すれば経済の法則を逸脱し、社会全体がゆがみ長期的に見て不健全な経済社会をつくり結果的にみんなが苦しむことになります。
 街にある普通の酒屋さんが倒産し、安売り合戦になることが経済を疲弊し街の姿も壊してしまうケースが増えてきました。もちろん企業努力で安くすることは大切ですがそれはコスト低減などで努力しなければなりません。
 このため私たちは、自民党で「街の酒屋さんを守る国会議員の会」を結成し、私が事務局長に就任し、各野党にも呼びかけ、不当に安く売ることを禁止する議員立法を今国会で成立させました。野党も全党賛成し全会一致で「酒税法等の一部改正法」が成立しました。
 内容は①お酒は公正な取引基準の範囲で販売しなくてはならない。そのためのガイドラインをつくる②お酒は未成年者に販売することは出来ませんので様々な法律の研修を受けなくてはならない③もし研修を何回も受けなかったら不適切な販売店として3年間、販売免許を取り消す、などが主な内容です。
 これで健全なお酒の販売と競争が展開され、街や地域の賑わいが取り戻せればと考えます。