熊本地震、病院への被害も甚大
2016年05月24日
昨日は衆参の災害対策特別委員会のメンバーが熊本の被災地を視察しました。私も地元でもあり委員のメンバーでもありますので、一日一緒に回りました。特にこれまで一度も行っていなかった、熊本市民病院を視察しました。
市民病院は560床以上のベッドを持つ大規模病院です。特に子どもの医療については、「新生児集中治療室」を持ち、妊娠された母親の健康から生まれてきた新生児、そしてその後の新生児と母親の健康を見守り治療する、子どもと母親の健康と治療にかけては全国的に優れた病院です。
しかし、今回の地震で子どもを含む全ての患者さんが、全国の病院への転院を余儀なくされました。現在は治療できる一部の外来部門だけ診療を行ない、後はガランとしていました。
やはり病院は何があっても患者さんを守る備えをしていなくてはなりません。市民病院は建設され、かなり年月も経ち老朽化していましたが、それでも一見立派なビルでした。それがこのように全ての患者さんを転院し、更にドクターも看護師さんも、今後の雇用について不安を感じさせることになるという状況は、やはり国で何とかしていかなくてはなりません。
今回の、市民病院視察は子ども問題に熱心な、衆議院災害対策特別委員長の野田聖子委員長の熱意で実現しましたが、地震がもたらした被害の幅広さを感じさせました。