TPP国内対策まずは合格?
2015年11月18日
昨日、TPP合意に伴う、農林漁業に対する自民党の国内対策が取りまとめられました。米の価格を維持することや畜産農家(牛の肥育農家と養豚農家)の所得安定対策、酪農の乳製品に対する新たな措置などが盛り込まれました。私が想像していた水準より、やや高いものでした。
特に畜産農家にとっては、コストと売り上げが逆転した場合に、その差額の8割を補填するというこれまでの制度から9割補填に引き上げたことは画期的で、なおかつ法律として定めて財源を保障するというものですので、良くここまで踏み込んだと思います。特に養豚についてはこれまで保障が余りありませんでしたので、朗報だと思います。
今後は果樹や野菜、その他の作物にどのような影響が出るのかを検証しながら対策を適宜打っていかなくてはなりません。気を抜くことなく日本の一次産業を維持していかなくてはと思っています。
以前のWTОで米の一部自由化が合意した時、6兆100億円という膨大な予算を掲げて「対策」と称し、あまり効果的でなかったことに比べると今回は実のある対策と言えると思います。
最終的には農家の方々の判断を待たなくてはなりませんが、第一弾としてはまずは合格点をいただけるのではないかと思っています。
更に頑張ります。