TPP急展開の模様
2015年09月25日
どうもTPP交渉の様子がおかしくなって来ました。8月ハワイでの閣僚会合で乳製品や自動車、医薬品などで各国間の隔たりが大きくまとまらなかったため、今年中の大筋合意は無理、と思ってました。特にアメリカ議会では90日ルールというものがあって、外交での合意は議会に対して90日前に報告しなければならないことになっているため、今年のアメリカ議会にはかけられない、来年になると大統領選挙一色になりTPPどころではなくなる、と踏んでいましたが、どうも9月30日から始まるアメリカアトランタの閣僚会議で大筋合意の可能性も出てきました。アメリカはあきらめていない。事務レベルでの折衝がかなり進んでいる気配です。
昨日は自民党の農林幹部会があり、交渉担当者から現在の状況が報告されましたが、どうも合意の気配が漂っています。農林水産省や外務省の動きも慌しくなっています。
自民党では5人の農政議員をアトランタに送り込み、あくまで国会の決議を守るよう監視をしてもらいます。
TPPに関しては農産品のうち「米、麦、牛肉・豚肉、乳製品、甘味資源の5品目守らなければ、脱退も覚悟する」という国会決議をしています。これらを守ることが約束事ですので今後も懸命の交渉をしていかなくてはなりません。安易な妥協や合意に関しては反対していきます。
国会は今日で閉会ですが、この後の監視が大変です。