平和安全法制反対のデモ

2015年09月01日

 日曜日私は地元で台風の被害地を回っていましたが、国会前では平和安全法制に反対する大規模な集会が開かれていたことが報道されていました。報道によると「国会議事堂前や周辺で主催者発表によると参加者は12万人。安保法案を巡る抗議行動では最大。参加者が歩道からあふれて警察が車道を開放した。警察発表は3万3千人」とあります。昨日の月曜日はそれほどの集会は開かれていませんでしたので、当日の雰囲気はこれらの報道に頼る以外にありません。
 しかし主催者発表と警察発表がなぜこんなに違うのでしょうか。本来なら事実を丹念に取材して報道するのがマスコミですので、自らの力で参加人員などを調べて書くべきですが、常にここは主催者発表と警察発表にゆだね、自分たちの数字は出しません。無責任と思います。
 あの国会前に10万人集まったら多分皇居近くまであふれますので、警察発表がより事実に近いのではと思います。私たちも出陣式の時参加人員を聴かれますので大体の目分量で何割り増しかで伝えます。主催者発表というのはいい加減な部分もあります。
 平和安全法制は、右から見るか左から見るかで180度変わります。私たちは、今の世界の中で日本の置かれた立場を考えると必要な法律と思います。国民と国土や領海を守るためには、抑止力と共に一定の国家としての発言力を持たなくては様々な交渉を乗り切れません。特に中国、ロシアなど周辺諸国の大国はいざとなれば強引です。また経済大国日本としての責任も国連などから求められた時逃げるわけにはいきません。海外、特に欧米からは「商いで儲けているだけの国か」との目で見られます。
 法案反対の方々にとって、これまでの延長線上で考えるならこれ以上米軍と一体化した自衛隊の出動は非常に危険、と思われるのは当然かもしれません。しかし国の運命を預かる立場である以上、あらゆることへの対応は考えなくてはならないし、一方で紛争にのめり込んでいくことへの歯止めは私たちが責任を持って実行しなくてはならないと思っています。
 どのような法案なのか、なぜこの法案が必要なのかは、出来るだけ分かりやすくまとめた冊子をこのほど私自身が作りました。ミニ集会で今使っています。このことを訴えていくことが今大切と思っています。一番大事なことは運用をしっかり国会のもとでやっていくこと、と考えています。
 法案は来週参議院で最大のヤマ場を迎えます。