28年度予算概算要求

2015年08月21日

 平成28年度・来年度の予算に対して各府省が財務省に要求する概算要求を8月31日に提出するのに伴い、自民党のそれぞれの部会で役所からの説明と審議が始まりました。これから長い、長い予算折衝の時期に入ります。
 昨日は農林部会の役員会でその説明がありました。「担い手への農地の集約」や「水田フル活用の推進」「強い農業づくり」「畜産・酪農対策」など、大きな項目を立て、その項目立てが間違っていないか、項目の中でどれを特に要求の目玉とするか、などについて各議員が意見を述べます。
 これに対して農林水産省がその根拠や予算獲得に向けての意気込みを述べます。この要求内容で来年度の我が国の農業の方針が決まります。大変重要な時期でもあります。
 昨日は「更なる農地の集約化の推進」や使い勝手が良い「強い農業づくり交付金の増額」「畜産クラスター予算の大幅アップ」「農産物の輸出強化が言われているが、生産現場に所得として跳ね返ってこない現状の改革」などの意見が出されました。
 来週はこれらの項目に、要求する予算の具体的金額を決めます。そして農林水産省の各局が、財務省の各府省担当の主計官と対峙して折衝することになります。財務省は何とか予算を削ろうとします。それに対していかに予算内容の必要性を説いて、財務省を説得するか、役人の力の見せ所であり、政治がいかにバックアップするか政治力の発揮のしどころでもあります。
 真剣勝負の始まりです。