国会は今日から後半戦
2015年07月21日
国会は今日から事実上の後半戦になります。先週の平和安全法制の採決の影響でまだ審議は止まっていますが、今週中には審議再開になると思います。
私が筆頭理事を努める「政治倫理・公職選挙法改正に関する特別委員会」では重要な法案がまだ残っています。それは来年の参議院選挙から選挙権が18歳に引き下げられますが、18歳といえばちょうど大学進学や就職でこれまで育った故郷を離れ、東京をはじめとする全国に散らばる時期です。
ところが今の公職選挙法では同じ地域に3ヶ月以上居住しなければその地域の選挙権は与えられません。もし選挙しようとするなら3ヶ月前に住んでいたところに帰って選挙をしなくてはなりません。
しかし来年、東京に出てきて18歳になって晴れて選挙権を得たとしても引っ越してきて3ヶ月以上たっていないなら東京に選挙権がありません。それまで熊本に住んでいたのなら熊本に帰って選挙をするということになりますが、熊本の時はまだ18歳になっていなかったとしたら、選挙権そのものが与えられないことになります。同じ東京に住んで18歳なのに、一方は選挙権があり、もう一方は選挙する権利が与えられないという、法の下における平等が奪われることになります。自治体では18歳以上の選挙権者の登録が行われる頃です。転出した場合、すぐに移転先での選挙権が自治体間で出来るようにプログラムを作っておかなくてはなりません。
ですから、3ヶ月条項を削除するという公職選挙法の改正を急ぐ必要があります。一刻も早く国会が正常化して、審議に入りたいものです。
自民と公明の与党で既に3ヶ月条項の削除案を提出しています。
自治体ではそろそろ18歳の選挙権者の登録が始まる頃です。出来ればいつでも転出者に選挙権が与えられるよう同時にプログラム改修することが費用の節約にもつながります。法改正を急がなくてはなりません。