戦争に至るまで
2015年05月21日
この数年間、日清、日露戦争後の日本、特に満州事変から日中戦争、そして太平洋戦争に至るまでの本を読んでいます。数限りなく書かれていますので本の選択に苦労はしません。
しかしどの本を読んでも、昭和のはじめから20年までは我が国がいかに異常な国であったかが分かります。明治維新から駆け足で欧米諸国に追いつき、その後一度立ち止まって、国民も政治も考える暇もなく、同じようにひた走り、引いては戦争することで解決を得ようとした歴史、そしてやはり軍人が政治もつかさどったという歴史、それが結果として国家の崩壊と310万人の犠牲者になった、という事実については、我が国と国民は肝に銘じておかなくてはならないと強く思います。
昨日は党首討論がありました。民主、維新、共産の党首が自民党安倍総裁と論戦を戦わせました。主なテーマは今国会に提出されている我が国の安全保障に関する「平和安全法制」。
我が国が戦争に走るのではないか、アメリカに追随して戦争に巻き込まれるのではないか。様々な議論が出ています。
いつ何があっても安全保障の法の整備は必要です。問題はそれを運用する政治体制と国民の考え方。今の政治体制では戦争に巻き込まれたりする可能性は少ないと思います。しかし自民党の若手の議論を聞いていると、私から見ると、どこまで分かって発言しているのかと、かなり危うい議員が多い。
もう一度歴史を振り返るべき。歴史から学ぶ教訓は数多くあります。