農協改革、どうまとめる

2015年02月05日

 農協改革については自民党内で賛否両論、激しい論議が続いてきましたが、そのあと、農協中央会と政府・官邸が考えている改革案をどのように取りまとめていくのが、全く聴こえて来なくなりました。
 全国農協中央会の位置づけを農業協同組合法から削除する、そして監査も現在の中央会の監査でなく、一般の公認会計士による監査にする、准組合員の数も規制する、などの規制改革会議が提言した改革案と、農協中央会が主張する自主改革案、ならびに昨年6月に自民、公明が取りまとめた案の間には相当な開きがあります。その開きを埋めるべく作業が今続いているのでしょうが私たちの耳にはまだ届いていません。
 昨日は熊本の自民党県連と九州県議会の議長会が合同で自民党3役と農林水産副大臣に独自案を提言し陳情しました。それは県の中央会をもっと活用すべきという案です。
 とにかく基本は末端農家のため、そして地域の単位農協が活性化し、農家の所得が少しでも向上することです。そこのところは中央会と改革会議は共通しています。一人ひとりの農家のことを頭に入れながら、集約して行く入念な作業が求められます。