ミャンマーの実情
2015年01月28日
昨日はミャンマーの野党の国会議員さんとの意見交換会に臨みました。私は4年前にミャンマーに行き、ミャンマーの将来性を感じ取ってきました。ミャンマー友好議員連盟にも参加させていただいています。そのミャンマー議連が主催しました。幕の内弁当を食べながら、女性2人の話を聴きました。
ミャンマーは長らく軍事政権が続いてきましたが、軍事独裁が終わり、国会議員の補欠選挙が実施され、アウンサンスーチーさんが率いる国民民主同盟がかなりの数当選しました。今回我が国を訪れたのは民主同盟の方々です。
しかし彼女らによると、「形の上では軍事政権は終わったが、憲法が軍事政権時代につくられたものであり、この憲法を改正しなければ軍人が優先するようにつくられているし、軍事政権となんら変わりはない。8ヵ月後に総選挙が実施されるが、この選挙が公正な監視のもとに行われ、野党が進出して、次は憲法改正できるかどうかが本当の民主国家になれるかどうかである」と言われました。彼女らの戦いは続きます。
今、いわゆるイスラム国と称する「ISiL」(アイシル)が中東の政治体制を人質や武力などで脅かしています。アフリカ、アジアなど政治体制が不安定な国は多く、欧米や日本、豪州などを除いて、本当に民主主義が定着している国家は意外と少ない。私たちもこの日本の民主主義は守らなくてはなりませんが、不安定な国家への民主国家への努力に対しては、可能な範囲で支援していかなくてはなりません。