外国に支援を求める環境を
2014年04月23日
東日本大震災の時、東京電力福島第一原発の上屋が爆発した後の処理に対して、アメリカ軍が支援を申し出ましたが、日本は断りました。軍事上の問題や自衛隊の面子もあったと思います。しかし、支援を受け入れていたらどうなったでしょうか。今の汚染水漏れなどについても様々な展開が出来たかもしれません。ですから、よほどのことがない限り、自分の国より明らかに優れた機材や技術を持っている国からの申し入れがあったときには、非常時のとき受け入れるべきです。
今回、韓国の旅客船沈没事故の際、日本はいち早く支援を申し入れていますが、韓国は断っています。
海上保安庁や自衛隊の関係者に聞きましたら、いつ何時支援の要請があっても良い様に準備していたそうです。
まず、船を沈めさせないためにクレーン船を、周囲に数隻配置して巨大な浮き輪を設置して、浮力を維持させる。船を沈没させないことが第一、と考えていたそうです。そして、訓練されたダイバーが水上と海中からドアを焼ききって開ける、そこから救助が始まるという構想を描いていたといいます。
我が海上保安庁はこれまで、外国船を数多く救助して、人命も救っているという自信を持っていました。どんなに潮の流れが速くてもそれは不可能ではない、とも言っていましたのでその技術・技量は世界トップクラスであろうと思います。
それを断らざるを得なかった。今の日韓関係や、国家としての面子もあったのでしょう。しかしそれで、救えるべき高校生たちが命を落としていったとなれば、これは国家の責任とも言えます。