道州制への道のりの難しさ

2014年02月07日

 昨日は久々に自民党の道州制推進本部の役員会に出席しました。
 道州制推進本部は平成17年に自民党総裁の直轄組織として設立され、これまで何十回と会合を開き、関係者の意見も聞き、素案をまとめてきましたが、国民的関心がなかなか盛り上がらないのと、自治体の長が町村長さんをはじめとして反対意見が多く、法案提出までまだ行っていません。
 しかし、「道州制推進法」という議員による法律案は既に出来上がっていますので昨日は、微調整と今後この法案をどのように取り扱い、党の中で位置付けていくかを話し合いました。
 道州制には様々な意見があります。特に町村長さんたちは反対です。「これまで町村合併を国主導でやらされてきたが、道州制へ移行することによって更に合併を余儀なくされるのではないか。そうすれば末端自治体は疲弊するばかりである」という意見からです。
 知事会も、現在の知事のポストが無くなるわけでやはり反対の皆さんが多数いらっしゃいます。
 そういうことで、皆さん、現状の立場で考えられますので異論が多く、なかなか前に進まないというのが現状です。
 しかし日本はこのままいくと人口が減少し、特に限界集落や集落が消えていくことは確実です。都市と地方の人口格差も更に広がります。
 何らかの国の枠組みを考え、より効果的な国家と地方の運営が出来るように、「転ばぬ先の杖」で今、準備しておかないといけないのは明らかなんですが、現実は厳しいものがあります。