農政の静かな構造改革
2013年11月08日
農業問題がこのところ大きく取り上げられています。「大改革」のように書くマスコミもあります。しかしこれはここ10数年の流れの中で必然的に出てきていることです。
食糧難の時代、とにかく食糧増産、米増産の時代がありました。やがて作り過ぎて減反が始まりました。消費者米価と生産者米価の逆ザヤが3兆円の時代がありました。今の農林水産業全体の予算が2兆4000億円ですから、考えられない赤字です。
その後農業者が減る。米の消費も減る。米作りのためにか拡大した農地は減らない。ではどうするかというと、規模拡大です。一人でだめなら集落営農。そして米以外に、水田を活用できる作物を作るとすると、資料用米や加工用米などになります。
当然そのようにならなくてはなりませんし、そう誘導するための政策が今回の農業政策です。一方で集落は大切にしなくてはいけませんので集落を守るためにはどのような対策が必要かを考えていくと今回のような集落組織も大切にする農業政策が浮かび上がってきます。
やはり時代が農業の静かな構造改革を引っ張っているのだと思います。それを誤りなきように進めていくこと、混乱が起きないように着実に進ませることが政治の役割です。そう思い、今朝の農政問題役員会に出席してきます。