自民党のTPP報告会

2013年10月11日

 昨日は、去る6日からインドネシアのバリ島で開かれたTPP交渉会合の自民党への報告が党本部でありました。特に同会議に同行した西川公也自民党TPP対策委員長が交渉会議の後「聖域とされている農産品5品目は加工品、調製品など586細目に分かれる。それに対して交渉であるので、どの細目がわが国に影響が少ないかを精査する時期に来ている」と現地で発言し、それが5品目を守るという約束違反になるのではないかという、みんなの意見がありましたので注目され、マスコミも多数押し寄せました。
 私も最初のほうで発言の機会を得ました。 
○「なぜ自民党の責任者がしかも現地でそのような事を発言する必要があるのか」
 ○「TPP対策委員長というのはどのような立場で交渉の現場に行っているのか」
 ○「衆議院、参議院双方で5品目を守るという決議をして、更に自民党としても国民との約束で選挙で支援を戴いた、しかもバリ会議の3日前に、改めて自民党で決議をしている。そのような縛りがある中で一人の議員が発言するべきことなのか」
 ○「持ち帰ってみんなで再度協議を行い、今後の方針を決めるという、丁寧な手順を踏まなければ国民には背信行為としか映らない」
と、少しきつめの発言をしました。
 それに対しては
 「交渉ごとは時間が大切。譲歩しないためにはその場でのメッセージが必要」 
 「丁寧な進め方についてはそうしたいが、守秘義務で情報が開示されない中での判断は難しい」
などの回答がありました。
 余り納得出来るものはありませんでしたが、党全体がTPP取りまとめの方向で動いています。それが国益にかなうものであり、下手に時間稼ぎをすべきではないという考え方のようです。それはそれで十分に理解できます。しかし約束は守らなくてはなりません。みんなが納得するような丁寧な手順を踏み、説明していかなくてはなりません。今後も逐次意見は述べて行きます。