揺れる道州制
2013年06月07日
自民党では道州制の導入を目指してこれまで、総裁の直属として推進本部を置き、論議を重ねて来ました。既に「道州制推進法案」も策定され今国会に提出する用意が出来ています。
しかしここに来て、全国町村会などが反対、党内にも慎重論が少なくなく、なかなか進みません。「日本の統治機構を変えるという大きな問題をこんなに簡単に決めて良いのか」というのが慎重派の意見です。一方で「推進本部はこれまで10年かけて論議を重ねてきた。簡単に決めようとしているわけではない」と反論します。
法案の内容は「道州制国民会議」を設置して、国民的論議を起こそうというものですが、「道州制ありきの国民会議になっている。もっとその是非についても論議する会議でないとダメだ」という意見も多く出ます。
昨日、法案の内容が一部修正され、かなり緩やかなものになったようです。しかし修正した法案の中身を今度は公明党や、野党と話し合わなければなりません。国会会期末まで20日を切りました。参議院選挙も迫っています。そんな中で町村会が反対する道州制法案を提出できるのか。
私自身、道州制には賛成ですが、別の手法も考えているところです。