ちょっとした言葉遣いの難しさ

2013年05月29日

 委員会の答弁や副大臣としての挨拶で言葉の選び方、使い方が大変重要で、それを間違うと一気に攻められてしまい、取り返しのつかないことになるということを身をもって知らされます。
 昨日も厚生労働委員会に呼ばれ、労働問題についての質問を受け、公務員の労働についての答弁がありました。
 障害者雇用促進法という法律が審議されており、「障害者が公務員として働く場合、平等の原則や条件不利を訴える権利は担保されるのか」という趣旨の質問を受け、「今後担保されることになります」と答えましたら「これまでは担保されていなかったのか」と切り返されました。すぐに「これまでも(平等の原理や請求権は)担保されていました」と再答弁して事なきを得ましたが、不用意な言葉づかいはたちまち突かれます。
 森林を守るための「森林環境税創設促進大会」に行って「税制面で後一歩のところです」と挨拶すると、自民党の有力者の方が次の挨拶で「総務副大臣がもう一歩と言っているから期待しましょう」と言われ、大会終了後も仲間から、(もう一歩という)あの言葉は忘れないからな。もしもう一歩でなかったら仲間としても委員会で問い詰めるからな、と冷やかされました。森林環境税の創設がいかに難しいかをみんなが知っているので、「もう一歩」の発言は重いというわけです。
 責任ある立場に立てば一言一句に責任がついてきます。今日も厚生労働委員会で答弁です。