もっと謙虚に、低姿勢
2013年05月14日
橋下日本維新の会共同代表、大阪市長が「従軍慰安婦」を肯定する発言をしました。個人的な見解は色々あるでしょうけれど、立場として言うべきではなく、国益を損じることになると考えます。
最近、侵略の定義や靖国参拝などを巡って強気の発言が目立ちすぎます。これから、わが国は憲法を改正して、新たな平和国家、独立国家を目指さなくてはならない大切な時期。それだけに周辺諸国、とりわけアジアに対しては慎重に事を運び、必要以上の警戒心を与えてはいけない。
私個人の考えは「日清戦争」「日露戦争」「満州事変」「日中戦争」「日米戦争」と日本が戦ってきた戦争はそれぞれに大儀が違います。
少なくとも「日清、日露戦争」までは、世界の中で通用する大儀がありました。ですから多くの国が日本の挑戦や自衛に対して拍手を送っていた。しかし満州事変あたりから大儀が怪しくなっていきます。
そして最終的にはアメリカ、ロシア、中国、英国、オランダ、オーストラリアなどほとんどの国を敵に回して、孤立することになります。
やはり周辺諸国や世界の国々を敵に回すような稚拙なことをやってはいけない。
わが国は経済的にも政治的にも科学技術的にも、文化的にも世界が認める大国。ここはじっくり、落ち着いて自分の論理だけに陥らず、全世界を見渡しながら一歩一歩、着実に政治を進ませるしたたかさが必要です。