平成25年度予算衆議院通過

2013年04月17日

 昨日は午後5時45分から本会議を開会、2時間ちょっとの審議の末に平成25年度の一般会計予算など予算関連法案が衆議院で可決しました。
 予算や条約は衆議院の優越が認められていますので、今年度の予算は参議院で否決されてもこれで成立することになります。
 内閣の一番の仕事はその年の予算を通すことです。予算が通らなければ、その年度の仕事が全く出来なくなるわけですので、内閣の不信任と同じくらいの重みを持っています。それだけに安倍内閣としては予算を通すまでは色々なものを封印しながらやってきたと思います。特に今年度は昨年の12月に総選挙があり、補正予算を組んで景気を支えながら本予算の編成に当たる。しかし4月スタートには間に合わないので50日間の暫定予算を組んで、25年度の予算を審議するという綱渡りの国会運営でしたので、安倍総理の喜びもひとしおでした。
 次は選挙制度改革法案などの法案が待っています。この法案は憲法違反を解消するための法案ですので、野党が少々反対しても、成立させなければなりません。しかし野党の反発で国会審議がストップするなら、そのほかのいくつかの重要な法案の成立に影響が出てきますので法案が成立せず、参議院選挙を控え不安定な状況になることも考えられます。そうなると内閣にも少し影響がありますので気を抜けません。
 野党のときはただ攻めるだけで良かったんですが、与党になると攻めと守り、国民への影響、海外から見た政権の安定性など様々な要因を考えながら国会の運営に当たらなくてはならないのでやっぱり難しい。