集落の行事申(さる)祭り
2013年04月15日
昨日は私の集落の神社、「窪田日吉神社」で申(さる)祭りがありました。私たちの集落は神社の行事が一杯残っています。
一番大きいのは11月23日に行われる、秋季例大祭、そのほか、農繁期が終わって行われる宮ごもり。これは神に感謝して集落内の各組ごとに約1週間に渡って、深夜まで神前でお酒を飲んだり雑談したりして過ごす行事。
更に大払い、と言って神様に感謝して、参拝をするために境内に集まる御祭り。以前はこれ以外に火の神様祭り、川祭り、というのがありました。火事が起きないように、また川で泳ぐシーズンになって事故が起きないようにと子供たちだけで、決められた自宅に集まってお祈りをする行事がありました。
いずれも自然の事故や災害を畏れ、神様に安寧を祈願するものです。私たちの集落は大変素朴な地域だけにこれらが住民によって愚直に受け継がれてきました。
昨日の申祭りは、神様の先導役である申(さる)を祭る猿田彦の神に敬意を払い、1年間申の神が、個人の家に鎮座するのを決める行事です。くじ引きの紙を作り、神主さんがお払いをするときの「払え串」で、摩擦熱の磁力によってくじをつりあげ、当たった家に神様を運び1年間その家がお守りしなければなりません。家は責任を持って守らなければなりませんので、当たった家にとっては嬉しさ、責任感、面倒くささが入り混じる複雑な気持ちです。みんなで神様を運び、その家で一杯やります。
色々なお祭りに共通しているのは、お酒を飲むこと。昨日も神前で飲み、申の神が鎮座する家で飲み、更に場所を変えて神社の近くの家でまた飲みなおしました。
久々にわが集落で、わきあいあいに語り合いました。