一票の格差判決
2013年03月26日
昨日広島高裁で、いわゆる「一票の格差」をめぐる判決が出され、昨年の衆議院選挙の無効判決が出ました。
立法府に身を置く立場としては、厳しい判決です。一票の格差を2倍以上にしないために、人口が少ない選挙区の定数を5減らす、「0増5減」に向けて法案成立の作業をしていたのですが、それらが認められない結果となりました。今後はまず「0増5減」の法案を成立させることが先決です。
その後やっぱり抜本的な選挙制度や定数の削減、格差是正に取り組まなくてはなりません。
他の高等裁判所ではこれまで「一票の格差は違憲だけれども選挙無効までには至らない」という判決も出ていることから今後、最高裁判所に上告して推移を見る、ということになるでしょうが、それでも立法府としては、不作為や怠慢と指摘されたことに対して、各党の思惑を排除して改善に取り組まなければなりません。
今回広島高裁は女性の裁判長でしたが大きな一石を投じられたと思います。